文字と書のあゆみ

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文字と書のあゆみ ⑧消えた担い手— 楔(くさび) 形文字

約5000年前から西アジアで広く使われた楔形文字。3000年前誕生のアルファベット。共に1000年間使われながら、アラム語アルファベットなどが主流に。便利さだけではありません。大帝国の崩壊、伝統的学術の断絶などで、楔形文字を継ぐ世代が千年程...
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文字と書のあゆみ ⑦ギリシア文字、ローマ字の誕生

右から左へ書かれたフェニキア文字。学んだギリシア人は左から右へ方向を変え、2500年前にはローマ人がラテン文字(ローマ字)を生んでいます。始めは大文字だけ、語の分かち書きはなし。2000年前に小文字ができ、書きやすくなりました。クレオパトラ...
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文字と書のあゆみ ⑥アルファベットのルーツ

古代エジプト文字は意味だけでなく、表音機能も加わり、簡略になって、南や地中海東岸へ拡大し、原シナイ文字が登場。「ア」の音は牛頭で表されましたが、下の図(原シナイ文字)を上下逆にすると「A」が出現!象形文字がアルファベットの遠い祖先である事を...
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文字と書のあゆみ ⑤紙(ペーパー)の語源は?

エジプトでは5300年前の王名を記した文字が出土。象牙札に刻まれた象形文字は後に聖刻文字(ヒエログリフ)に。土器上の文字は筆記体の神官文字、更に崩した民衆文字も登場して、三種が儀礼と実用など目的別に使われていたようです。煤(すす)と樹液のイ...
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文字と書のあゆみ ④原楔形文字から楔形文字へ

粘土板に葦(あし)ペンで小さな形を残すのは、むずかしい?三角や釘形のペンを押し付ければ便利に違いなく、楔形文字はこの方法から生まれたようです。言葉の意味を表わす役割に、音を表す機能も加わって、どんな言葉も表せるようになっていきました。その結...
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文字と書のあゆみ ③原楔形文字の登場

文字は5300年前、メソポタミアで生まれました。約一万年前、この地で農耕が始まり人が増え、やがて複雑な社会=都市が出現しました。出土する粘土板文書の多くは、都市行政・運営の記録である事が、都市化と文字の関係を物語っています。絵文字は楔(くさ...
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文字と書のあゆみ ②粘土板文書の登場

5500年前には不正を防ぐため、トークン(数え駒)を入れ、円筒印を転がして封としたテニスボール大の粘土球が出て来ました。(印も登場)しかし球全体に印を転がし、上から必要な数のトークンを押し付ければ十分な証明に。気づいた人々は、単純なトークン...
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文字と書のあゆみ ①数え駒トークン

私たちは毎日、文字を見、書いています。文字はいつ、どこで生まれたのでしょう。5300年ほど前のメソポタミア(今のイラク)とされています。写真は粘土で出来た色々な形の小さなもの。これがルーツ?トークン(数え駒)とよばれ、パンなど物の形と数を表...